あおいことり

いつか詩集にするため素敵な詩を綴りたいです

詩『探し物』

数え切れない程 はるか遠くの未来を 夢みていた 幸せは自己犠牲の後に 誰かがそっと運んでくれるって そのためシンデレラは 継母や義理の姉たちの虐めに 毎日泣いて耐えていた いつかは姉さんや母さんも 優しくしてくれるって 意地悪されても頑張っていた 夜…

詩『彩り鳥イロトリドリ』

鳥はよりどりみどり カラスは黒 オカメインコは黄とオレンジ メジロは黄緑 イソヒヨドリは青と赤茶 それぞれの色を着こなして オシャレしている 私は何色だろう? 今はまだ分からない 2Dモノクロから 4Dフルカラーへ 四季彩々 山も谷も越えた先 酸味甘味…

詩『誕生日』

今日は誕生日、43歳になった 40歳から42歳、誕生日が来るのが毎年 憂鬱になってきた 70過ぎた親戚のおばさんが悪気なく 『40かあ、世間一般的に貴女はおばさんよ 良い人見つけて早めに結婚しないと子供も授かれないよ』 と言う言葉で傷ついたからだ おばさん…

詩『アイスクリーム、ラブ』

これは夢? 溶けてなくなりそうな 夜の街角は 電飾の色が何種類も 混ざり合っている 覚める前にせめてもう一度 目の前が現実かどうかを 取り急ぎ確かめたくなり ぎゅっと手を差し出して 握ってもらう 二人は歩く 繋いだ手の中で 体温が柔らかく 二人の時間が…

詩『つくし』

小石混じりの土は ザラザラとかたそうなのに ヒョロヒョロのつくしが二本生えていた 細ーく長ーく 折れそうに見えて 案外頼もしい タンポポもそばに植わってた みんなたくましく生きている 頑張っていて偉いなあ 私も頑張っていかなくちゃ

詩『カラスのカーコ』

朝が来て目を覚ますとカラスの鳴き声がした あ、カラスのカーコが鳴いている おいしそうな食べ物を見つけたって ダミ声でギャーギャー叫んでる 家のそばの小さな山 いろんな種類の鳥が休んでる スズメやヒヨドリ メジロに珍しい野鳥 ピィチュチュをおしゃべ…

詩『春のうた』

土からタンポポが生えていた 黄色いリボンを頭に飾り のびやかな歌声が あちらこちらで 朗らかに 仲良しのホトケノザ リズムに合わせ ピンクの髪をユラユラと ワンツーワンツー 暖かくて良い気持ち 空は晴れ晴れ 猫がひとアクビして しっぽの先まで のびてと…

詩『おひなさま』

私のかわいいおひなさま 目を閉じれば瞼の裏に現れる お母さんが毎年飾ってくれた 7段飾りの雛人形 女雛さま男雛さま 右大臣に左大臣 桜と橘 三人官女 五人囃子 牛車やお茶道具や裁縫箱 桐製のオルゴールはネジを回すと ひな祭りのメロディ ばあちゃんが雛…

詩『不眠症』

真夜中に目が覚めた 風が窓の外を吹き荒れてた ガラガラどんどこ 賑わしい お祭り騒ぎ 胸騒ぎ 半分閉じたまぶたに 耳だけが起きている 季節がもうじき新しくなる

詩『なかよしサン』

家族と喧嘩した 私は負けじと大きな声で 眉間に皺を寄せて 肩をいからせ 怒った フウチャンが 鈴を鳴らし ジャンプしながら どこかへ去った お母さんが 『あーあ、かわいそうに フウチャンいけるで? ちょっとアンタがガーガー 怒鳴ったけんフウチャン 玄関…

詩『スパゲチ』

小学3年の夏休み 山のばあちゃんちに 泊まりに行った ホームシックにかかり お母さんに会いたくなり 帰りたくなる それにお母さんのスパゲティが 無性に食べたかったので ばあちゃんにリクエストしてみた ばあちゃんは最初 スカゲチ?それ何ぞ?とビックリし…

詩『ダイヤの原石』

心が傷つく度に 心が傷み擦り減る 損だと思い込んでた 傷つくのを恐れてた けれども思い返せば 傷ついたのではなく 磨かれる為にたくさん 失敗してきたかも? 嫌なことのあとに 私のとげとけしさは 丸くなり光っていく 心が洗練されていく 例えば清掃の知識…

詩『ぐー』

おててを ぐー すぼめて ぐー さくらが ぐー ねてるよ ぐー おきない ぐー さむいよ ぐー もうすぐ ぐー おめざめ ぐー おなかが ぐー すいたよ ぐー

自分探し③

これからのやりたい事好きな事見つかった。 絵を描く、 詩を創る このふたつを三年間やり続ける。 石の上に三年計画。 自信は何事も三年くらい続けないと身につかないと教えてくれた人がいたので、自信を持てるようになりたいので、とりあえず三年間はやり続…

詩『風刺』

竹輪の小さくて歪んだ穴 そこから覗いた世界でも 片目で同じ景色を見るたび それが事実となって映る 言葉ひとつで誰かが騒がれて 反省ないのかとまた叩かれて 謝って辞めた 一瞬を切り取られていく一枚 切り取らずに前後をそのまんま つなげるとどんな映像が…

詩『開花』

神社の片隅に 梅の木が植っている 二月の冷えた空色の下 濃いピンクがね か細い焦茶色の指先で 頑張って燃えていたの それなのに ビュービュー風が強い どうか風さん そんなに闇雲に吹かないで 大事に灯した火が消えそうだよ

詩『苺大福』

苺大福を買った 城山に行ったとき ある和菓子屋の前を通り 苺大福という言葉を目にしたのだ 苺の季節限定なので今しか買えない 今が買い時don't miss it見逃すな そう思い店に入ったものの 一個302円…! ン、少々高めの値段設定に一瞬怯む しかし季節限定品…

詩『私の好きな詩』

あれ、さっきみたフレーズは なんだったんだ?! 広がる波紋 しばらくは心地良さに浸る しかし、 あの感動をもう一度味わいたくて ページをめくる やっぱり幻ではなく 本物だった! 理由はわからないけど 好きな詩は何年たっても ずっと好きなままだ

詩『クスノキの木』

神社のクスノキは 大きくてお顔までは見えない 茶色いお肌は皺だらけだし 緑の腕は空へ握手を求めてる おみ足は筋骨隆々だ 雨にさらされ 風が吹いても 地震が来ても 雷が鳴る日も ずっと前から 今日も明日も 葉に触れてみた 幹に耳を当ててみた 木は黙ってい…

詩『謎I』

大きくも小さくもない 何の意味も為さない 訳が良くわからない 水中をぷかぷか 波間をふわふわ 泳いでいるようで 泳いでいない 指先でつつくとソイツから びりびり低周波と暗号が流れてきた マークナラ『?』 数字ナラ『0』 色ワ『透明』 職業『無職』 住ム…

詩『別れた日』

『疲れたからバイバイ』 透明なシャッターを 目の前で下ろしてN氏は どこかへ消えた よく晴れた日 あっけない幕引きだった 淡々とした短文は、恋の熱量が残り少ないのを物語っていたように感じる 横隔膜のあたりが ヒリヒリして 目の奥がツンとする 時々ふと…

詩『ギラギラ✨』

ゴッホの絵を観た 第一印象はうるさいだった 自分をさらして拒絶され 零れ落ちた色が 叫び声のように響く あの絵は黄色が目立つ 黄色に注目すると 眉間に皺を寄せては 後頭部がクラクラしてしまう 絵の青い色を認めた 不思議な絵 黄色以外を注目して絵を見る…

詩『から』

からっぽの鞄 何を詰めていこうって 思案をしている 小さな子が鞄の隅で 隠れて背をまるめて 泣いてた事がある 大きくなってもその子 猫背で目立ちたく無いから うつむき加減なまんま 自信なくて 周りに頼ってしまう 幼いままなんだろう 自分とは何だろう? …

自分探し②

これからしたい事も特にない。 好きな事って何だろうね。 得意な事もよくわからない。 良くわからない。 自信がないことは確かだけど。 自分の意思を持ってあれこれした記憶があまり無い。 親や人に認めて貰うことで何となく生きてた気がする。 空っぽで小さ…

自分探し①

人付き合いが上手く行かない。 知り合いはいても、心をゆるせる友達いない。家族仲悪い。職場の人に避けられるかいじめられる。習い事も人間関係で悩みやめる。 原因 生育環境で当たり前でいた、関係の築き方が特殊なんだと気づいた。長年親に依存してた。経…

恐怖症を克服した話

私は色んな恐怖症があり、そのうちの二つを克服した経験がある。 ①犬恐怖 4歳くらいから42歳まで。吠えられるのと噛まれるのが怖かった。きっかけ飛びつかれたから。 犬に吠えられたり、唸られる。あと追っかけ回されることもある。 直すきっかけ 去年の春…

詩『手紙…沢山のあなたへ…』

例えば心がガラスになり壊れたとしても… バラバラになってしまったら 散らばった欠片をひとつひとつ 丁寧に集めてみようと思っています どんな記憶が入っているでしょう? 死んだばあちゃんにも 好きだった男の人にも 死んだ詩人の人にも 事情があって会えな…

詩『夜の気配』

どれくらいの間悩む事に 費やしてきたでしょう 正しい答えを求めては 未だ得られずにいます そんな時にも夜は 裁いたりも 褒めたりも しません むしろ凛として ふけゆくので 夜の大きさを感じ 安心していられます

レッテル貼り

頭のおかしな人 精神科にかかってから 世間の偏見に気付いた。 可哀想って平気で言われたり 腫れ物に触るように優しくされる。 普通に話してるつもりでも 心の調子悪いと勘ぐられてしまう。 精神科デイケアでのこと ある患者が突然職員に 『死刑制度について…

詩『師弟』

ネコ師匠に弟子入りしたい 狙っても狙えない あの頂きに到達したい 嫌われても気にしない 好かれても気にしない わがまま気まま 迷わないブレない 常にリラックス 昼寝ねんねこ ヨガごろごろ おなかが空けば にゃあにゃあ胡麻スリスリ 気が進まない時は その…