あおいことり

いつか詩集にするため素敵な詩を綴りたいです

詩『アイスクリーム、ラブ』

これは夢?

溶けてなくなりそうな

夜の街角は

電飾の色が何種類も

混ざり合っている

 

覚める前にせめてもう一度

目の前が現実かどうかを

取り急ぎ確かめたくなり

ぎゅっと手を差し出して

握ってもらう

 

二人は歩く

繋いだ手の中で

体温が柔らかく

二人の時間が

うっとりと流れていく

 

それだけで

充分幸せだった

また会ってもらえる

そう思い込んでいた

アイスクリームは溶けて流れた

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