詩『逃げない、戦わない』
フラッシュバックする記憶
拒否しても拒否しても勝手に思い出す
そのたび鮮やかに蘇るネガティヴな感情
怒り憎しみ悲しみ人への不信感が深くなってく
道ですれ違う人にまで恐怖と怒りが湧くようになり
さすがにまずいよなあと危機感を覚える
頭に浮かぶたび戦っていた
追い出したくてパニックになってたから
いい加減にして!って声に出して怒ってた
そのたびに心臓バクバクなるし怒りで汗かいたり頭痛もしていた
戦うたびに記憶が強化されるのか何度も記憶が蘇る
良くなりたいともがき苦しむ程
ドツボにハマっていく感じ
記憶から逃げる事も叶わない
別にこれぐらい平気だって自分で自分に言い聞かせてみた
それをしても心は痩せ我慢を見抜くのか
何度もしつこく記憶がフラッシュバックする
上手くいかないな
もうどうしようもない
忘れようと頑張れば頑張る程
つらくなるんだし
もう無理に忘れようとせずにいた
どんなに辛くなろうが
追い出そうとか逃げようと頑張らない
むしろ放っておくことにした
不快な感情をどれだけ不快なのか目を見開き
観察してやろうと面白がることにした
口の中にあるトラウマガムを私は
もう噛んで噛んで味わい尽くすことにした
一生トラウマガムの味は残るかもしれないけどそれでもいいわって開き直る事にした