あおいことり

いつか詩集にするため素敵な詩を綴りたいです

詩『別れた日』

『疲れたからバイバイ』

透明なシャッターを

目の前で下ろしてN氏は

どこかへ消えた

よく晴れた日

あっけない幕引きだった

淡々とした短文は、恋の熱量が残り少ないのを物語っていたように感じる

 

横隔膜のあたりが

ヒリヒリして

目の奥がツンとする

 

時々ふと思い出す

真夜中過ぎや朝方の

ぼんやりする時間にね

未練なのか執着なのかわからない

別れはいつだって誰が相手でも

寂しくて辛いのは確かだよ

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