2020-08-06 詩『阿波おどり』 詩 今夜は豆狸やって踊りたいんじょ ぼんぼりの薄明かりの下 どこからか現れた豆狸たち 子狸たちがうちわを持って やっとサーやっとサーと踊りだす 大人の狸は鳴り物で参加 鐘を鳴らす者カンカン 太鼓忘れて腹太鼓ぽんぽん 三味線忘れて口三味線しゃんしゃん 小さいながらも賑わしいこと なかなかうまいこと踊れたでぇ あー喉乾いたワとニコニコ顔で 腰に下げた瓢箪酒飲んだけん大変 すっかり酔っ払ってしもて 左手出すところを右手出す 右足出すところを左足出して 前後ろ右や左わからんようになって 大人も子も足がもつれてこけてしもうた ほなまた来年も集まらんかいなーと 言いながらどこかへ消えた